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2013.07.18

30thSg「Loveletter/4月の雨」OUT NOW!!


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98年7月17日にシングル「あした」でメジャーデビューしたaiko。そこから彼女は、かけがえのない“あなた”と“あたし”の間で生まれる様々な二人の形を丁寧に紡いでいく揺らぎなきスタイルを守りつつ、歳を重ねるごとにぐんぐんと深みを増していく心地良い柔らかな変化を伴ってここまで歩んで来た。そして今、その歴史は15周年を迎え、デビュー記念日には通算30枚目となるニューシングル「Loveletter/4月の雨」が届けられることとなった。

「普段、あまり区切りを意識して過ごしていないので、あらためて“15周年”“30枚目”っていう事実を知るとびっくりしてしまいますね。ここまで歌ってこれた、ここまで続けてこれたことがとにかく嬉しい。私は変わることを恐れてしまうタイプなんですけど、この15年を振り返るとやっぱりちょっとづつ変化はしてきてるんですよね。だからこれからも、気づいたら髪の毛が伸びているような、そんなスピードでいろんなことをやっていけたらいいなって思います」

最新のaikoが詰まった本作にも、これまでにない魅力がたっぷりと注ぎ込まれている。まず1曲目の「Loveletter」は、大切な人と文字を通して想いを交し合う“手紙”をモチーフにして生まれたロックテイストのナンバー。相手への熱い気持ちをペン先に込めて綴る手紙のように、感情を溢れさせる歌声が鮮烈にサウンドの上へ滲む仕上がりとなっている。

「私にとって手紙は今でもすごく身近な存在なんです。ファンの方からいただくことも多いし、自分でもたくさん書きます。相手のことだけを想って便箋に一生懸命思いを乗せる手紙というのは、読むときも書くときも心の温度が上がる瞬間なんですよね。なので、この曲ではそういった瞬間の想いを込めてみました。ライブのイメージが想像できるロックなサウンドなので、歌っているときも本当に楽しくて。シングル曲としてはちょっと新しい雰囲気をお届けできるんじゃないかって思ってますね」

もう1曲の「4月の雨」は、ふとした瞬間に心をよぎる忘れ得ぬ人との絆をあたたかな空気感で描き出したミディアムナンバー。「シードワンデーピュアうるおいプラス」のCMソングに起用され、4月から先行配信されていた楽曲であるが、ファンからの要望に応える形で待望のCD化となった。

「私は今まで時期を限定する曲をあまり作ってこなかったんですけど、去年の頭くらいに“4月の雨”というフレーズが自然と浮かんだことからこの曲を作ろうって思えました。ちょっと物悲しくて寂しいイメージのある“4月”“春”という時期の空の色や雨、空気の匂いを感じることで、今でもあなたのことを思い出しますっていう内容ですね。「想う」という強い気持ちだけで乗り越えられる事があるって思った事があってその気持ちを歌にしました。聴いてくださる方の耳に、ゆっくりと届く曲になったらいいな」

また、カップリングには「そんな話」「何処へでも行く」という2曲も収録。「配信で一度リリースしていた「4月の雨」が入るので、いつもより1曲多く収録させてもらいました」という理由からaiko初の4曲入りシングルとなった本作は、彼女の持つ多彩な表現力をあらためて実感させる内容となっている。

「片想いだった相手への想いを諦める決意をした失恋の曲、それが「そんな話」です。歩くスピードに合わせたテンポ感なので、通勤や通学のときに聴いてもらって、みんなの心に届いてくれたらいいなって思います。「何処へでも行く」は去年のアルバムの時期にはすでにあった曲なので、今回CDに入れることができてすごく嬉しいです。歌をより側に感じてもらいたくていつもよりマイクの近くで歌いました。新しい曲をたくさん聴いてもらえるのは本当にありがたいことなので、楽しんでもらえたらいいなって思います」

aikoは現在、「Love Like Rock vol.0」「Love Like Rock vol.6」「Love Like Pop vol.16」「Love Like Pop vol.16.5」という4本のツアーを同時開催するという「15th Anniversary Live Tour」で記念すべき15周年の喜びを噛みしめている。だが、彼女の視線はすでにその先を見ているようでもある。

「新しいシングルをリリースできたり、たくさんのライブができたりっていうことは本当に嬉しいこと。15周年の喜びをジワジワ実感してきてますね。ただ、今回のライブのセットリストを決めていたときに、まだまだ曲が少ないなぁって思ったりもしたんですよ。自分ではだいぶ曲が増えてきたのかなって思ってたんですけどね。だから、これからもまだまだ、もっともっとがんばらないとなって。

この先も続いていくaikoの歴史。だからこそ、僕らはその中で一度しかないこの15周年の活動のすべてを目に焼きつけておきたいと思う。これからもaikoとともに人生を歩んでいきたい、そうあらためて強く思うのだ。

文 もりひでゆき

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